予防歯科
予防歯科
日本は数ある先進国の中で寿命が一番長いのですが、歯の寿命は一番短いで先進国では基本的に虫歯になる前から予防をきっちり行うのですが、日本だけがむし歯の症状になってからの治療になってしまっている事が原因とされています。
普段3~6ヵ月に一回程度の定期健診でむし歯や歯周病の予防をしていれば、治療にかかる医療費や時間を削減することができます。
むし歯になってから治療をすると時間と費用がかかることが多く、長いときでは1年近く治療することにもなりかねません。
神経を抜くような大掛かりな治療であれば、一本の治療で数ヶ月もかかってしまうこともあります。
むし歯になるたびに何回も歯医者さんに通わなければいなくなるより、定期的に虫歯や歯周病にならない口内環境を作っていく方が、何よりみなさんのためになります。
治療ではなく、予防をする習慣をおススメ致します。
しっかりと歯医者に定期的に通い、「正しい歯磨きの方法」「歯石除去」「PMTC」で歯科医や歯科衛生士のチェックを受けることで、健康な口内環境を作り上げていきましょう。
効果的な虫歯の予防
当然のことですが口腔内を常に清潔に保っていくためには
朝食の前後・昼食の後・就寝の前などに、歯ブラシやフロスで歯を磨き
プラークをためないようにすることが効果的な虫歯やっ歯周病の予防法です。
1回の歯磨きは3分が効果的と言われています。
いったんプラークが硬くなってしまうと通常の歯磨きでは除去しづらくなりますので
この場合、歯科医院でのクリーニングで頑固なプラークによる汚れを除去していきます。
フロスなどは、歯ブラシの毛先では届かない歯と歯のすき間(歯の隣接面)などに掃除力を発揮します。
歯と歯のすき間に入れて前後に動かし、歯茎のラインに沿って歯と歯根面に巻きつけつつ上下に動かすと、効率よく汚れ(プラークや食べカス)を取り除くことができます。
また歯並びが悪い部分・歯が隣接している部分などは、正常な歯並びより虫歯や歯周病になりやすい傾向があるので、フロスなどをうまく使用して、綺麗な表面を保てるよう注意する必要があります。こうした継続的なケアが虫歯の発生率を下げ、早期予防につながるとされています。
なお、最近では電動歯ブラシ、超音波歯ブラシを使うことで、とても効果的に清掃できると言われています。
普通の歯ブラシでも時間をかけ、正しく丁寧に磨いていれば、十分に効果は期待できます。
むし歯が進行しにくい食生活
初期の虫歯は、唾液などによる再石灰化で自然に修復されますが、1日3食以外の間食が増えれば、この石灰化の修復が遅れ、脱灰が進んで虫歯の進行を後押ししてしまいます。
就寝直前の飲食は唾液による自然修復が寝るまでに完了されず、就寝中は眠っている間は唾液があまり出ないため虫歯が最も進む時間帯です。
就寝前の飲食は、虫歯促進させてしまいますので、できるだけ控えましょう。
一般的に炭水化物はもちろん、炭酸飲料、糖類も歯に悪影響を及ぼすとされています。
糖がプラークに付着、接触すると、ミュータンス菌という酸を作り出します。
糖と歯の接触時間の長さ、次に摂取した糖類の量が問題になります。
糖類の摂取後は、うがいや歯磨きで清掃を行うことで予防できます。
歯周病予防
歯垢(プラーク)は食事するたびに歯に付着しますので、虫歯予防と同様に、毎日または毎食後、歯磨き、歯間ブラシ、デンタルフロスなどで丁寧に磨くことが重要です。
確実に除去することでプラークコントロールする事は可能ですが、すでに歯周病にかかっている方は、歯周ポケットが深くなっているため歯周ポケットに入り込んだ歯垢(プラーク)を歯医者で除去してもらわなければなりません。
歯磨きだけでは完璧なプラークコントロールは出来ないのが現実です。
プラークコントロールが確実にできているかによって歯周病になるリスクが決まるといっても過言ではなく、プラークコントロールする事によって歯周病をある程度予防する事ができ、歯周病治療を行っていくうえでもプラークコントロールは欠かせないものと言えます。
歯磨きによってプラークコントロールがある程度可能となりますので、1にも2にも正しい歯磨きが何よりも大切なのです!
「磨いている」、と「磨けている」とは全く別のことです!!
歯周病の根本的な原因はプラークですので、歯磨きでプラークを除去すれば歯周病を予防する事ができますが、単に強く磨いたり、長く磨いただけでは歯や歯の周りに強力に付着したプラークを完全に除去する事はできず、プラークを除去しようと強く磨いた結果、逆に歯や歯肉(歯茎)を傷つけてしまうこともありますので
注意が必要です。
ではどのような歯磨き(ブラッシング)をすれば歯垢(プラーク)を確実に除去し、歯周病を予防できるのでしょうか?
これは歯医者さんに直接、指導してもらう事が一番です。口の中、歯並びは1人1人違いますので、その人に適した歯磨きの仕方も1人1人異なるからです。
- 全体的に何となく磨くのではなく、1本1本、確実に磨いていく。
- 歯ブラシの毛先部分を歯、または歯と歯肉の境目に直角(90度)に軽くあてて、力を入れすぎず、大きく動かすのではなく小刻みに、軽く振動させるように磨く(力を入れて磨くと歯ブラシの先が開いてしまい逆にきちんと磨けません)。
- 横だけでなく上下にも歯ブラシを動かし、歯ブラシも横向きだけでなく、マイクを持つように縦に持って磨く(常に一定方向に磨くと確実に磨けていない部分ができますので、上下左右、またグルグル回すように磨く)。
- 毛先が開いた歯ブラシでは歯磨きの効果が激減するので早めに交換する。
以上が一般的に言われている正しい歯磨きの仕方で、何となく磨いていては歯垢(プラーク)を除去する事が出来ませんので自分の磨き方を見直し、一度歯医者で自分に合った歯磨きの仕方を指導してもらう事をおすすめします。
歯磨きだけで歯垢(プラーク)を完全に除去する事は実は結構大変で、どうしても歯磨きだけでは歯と歯の間などに付着した歯垢(プラーク)を完全に除去できていない場合が多いので、『歯間ブラシ・デンタルフロス』などの補助用具を使用することも必要かもしれません。
可能であれば毎食後に歯磨きをする事が理想ですが、実際問題それは難しいと思いますので、最低でも朝食後と夜寝る前の2回は時間をかけて歯磨きをしたいものです。
また食後は唾液が多く分泌され、唾液が多く分泌されているときは細菌を洗い流してくれますので、食後すぐに歯磨きを行うのではなく、できれば食後1時間ほど経過してから歯磨きを行うのが理想かもしれません。
以上のように正しい歯磨きや歯間ブラシ、デンタルフロスを使用すれば歯垢(プラーク)を除去することは十分可能ですが、完全にプラークを除去できていない場合が多いため、できれば2,3ヶ月に1回、最低でも半年に1度は歯医者で定期健診を受けて正しい歯磨きが出来ているか?歯石は付着していないか?をチャックしてもらう事が非常に重要です。
よく噛んで物を食べることは非常に大切で、噛めば噛むほど唾液が分泌され、唾液によって細菌を洗い流してくれるため歯周病や虫歯や口臭の予防に効果的となり、さらには、物を噛むことによって脳の満腹中枢が刺激され肥満や糖尿病予防にも繋がりますので、
硬い物を積極的によく噛んで食べるという習慣をつけるようにするだけでかなり効果的です!!
歯周病は糖尿病と深く関わっていますので、糖尿病になりやすいような高カロリー、高脂肪、塩分、糖類が多く含まれている食事は避け、過度のアルコール、食べすぎ、偏食も控え、バランスの取れた食生活を心がける事が何よりも大切になってきます。
『この食べ物を食べれば歯周病が治る!予防できる!』
といったものはなく、大切なのは「ビタミン・カルシウム・たんぱく質・炭水化物」など、栄養バランスの取れた食生活を心がけることです!
睡眠不足になると人間の体は抵抗力が落ち、
『細菌に感染しやすくなる=歯周病菌に感染しやすくなる』
なり、歯周病へのリスクが高まってしまいます。
またストレスをためると身体にさまざまな悪影響をおよぼしますので歯周病にももちろん大きく関係してきます。
睡眠している時など自分で気付かないうちに歯ぎしりをしたり、歯を強く噛む事が多くなるため、歯周病の進行を早めてしまう事もあります。
忙しい日々を送っている現代人は睡眠不足になりやすく、ストレスも溜まりやすいと思いますが、歯周病に限らず健康な身体を保つためにも十分な睡眠をとり、ストレスをあまり溜めず、早めに解消するように心がける事が非常に大切なのです。
たばこ(喫煙)を吸っている人は吸わない人に比べて『2~7倍』歯周病になるリスクが高いといわれており、さらにタバコは歯周病の症状を悪化させ、タバコを吸っている限り歯周病は治らないとさえ言われていますので、歯周病を予防し、完治させたいのであれば禁煙は避けて通れない道なのかもしれません。
運動不足は糖尿病の原因となり糖尿病と歯周病はかかわりが深いので、難しいかもしれませんが、適度に運動することで歯周病の予防につながり、更に身体の抵抗力もたかめてくれるので、間接的にも歯周病を予防できます。
以上のように生活習慣を改れば歯周病を予防する事はもちろん、歯周病の治療も治りやすく、歯周病が治った場合の再発も防ぎやすいので、生活習慣を見直す事が非常に重要なのです!
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